○○禁止生活楽しすぎワロタ
よくある主張
よく人間関係の文脈で、「減点方式ではなく加点方式がいいよね」といった主張を目にしますね。「〜をする奴はダサい」「〜なファッションは…」こういうダメとされていることを全部避け続けたところでキリがないし、減点を避けたからといってあなたの魅力は増えないですよね?という主張です。
本 当 に そ う か ? 私は逆張りします。いろんなことを避けたり禁止したりしても、楽しいことはできるはずだ。カントだって、真の自由とは己の格率に従うことだとして、意志の自律を説いているからね。
今日のトピック
前置きはこの辺にして、今日の主題は「○○禁止生活楽しすぎワロタ」です。
これを始めるに至った経緯
最近、本当に生活がつまらない。大学生活にも慣れてきたが、毎朝起きるたびに、
「 俺 は 何 を し て い る ん だ ? 」
という虚無感が襲います。それと同時に、大学生活を楽しく充実したものにしなければならないという焦りさえ感じるのです。
大学生活を充実させる鍵は、 遊 ぶ こ と です。もちろん勉強も大事だけどね、経験ってこう、唯一お金で買えない物だと思うんですよね(いいえ、勉強の方が大事です。遊んでも課外活動に励んでも、成果が出なければ、後に何も残らなければ、意味がないでしょう?教養ってこう、唯一お金で買えない物だと思うんですよね。経験を金で買っても、学びが残らなければそれはサンクコストとなるでしょう)。
それで、何をしたの❓
そんなわけで、私はTwitterで1週間禁止として自分に課すものを募集しました。集まった回答は以下のとおりです。
−晩ご飯の外食
−晩ご飯の自炊
−肉
−コンビニ
−主食
−カフェイン飲料
−風呂
−鏡を見る
おい!!!!
晩ご飯の外食と晩ご飯の自炊って、明らかに矛盾してますよね?風呂入らないのも結構きつい。でもやります。一生虚無感を抱えて生きるよりはマシだ。
まず、晩ご飯の外食と晩ご飯の自炊という相反する命題をどうクリアするかです。選択肢は2つ、晩御飯を食べないか、食材を調理せずに食べるかです。このようにして相反する命題を保ったまま上位の命題を作る、これがほんとのアウフヘーベンです!「カツとカレーをアウフヘーベンしてカツカレー」とか言った高校の倫理の先生みてるかー?笑笑笑笑笑
…あー、カツカレー食いてえ
食事制限
食事に関しての禁止事項は、自炊・外食・コンビニ・肉・主食です。昼食をコンビニで済ませることもできないし、肉と主食がないと栄養が偏ってオワりそうです。これをどう解消しようか?
野菜は美味しいから食べるの!!!!
「肉でなければ野菜」この命題は高校1年生で習いますね。全体集合Uを食物とすれば 肉⊂U であり、肉̅ = 野菜 です。つまり野菜を食べれば肉禁止はクリアです。言っておきますが、野菜は美味しいから食べるのであって、義務的に食べているわけではないですからね。
それから、コンビニを利用しないことも簡単です。生鮮食品はスーパーで購入することができます。主食に関しては糖分に富む果物を食べれば良い(とうぜん果物は肉ではありません)し、肉の代用として大豆はタンパク質に富む植物です。豆は穀類であって野菜ではないって?豆は肉ではなく、肉でなければ野菜です。穀類は野菜の部分集合であるから何ら問題ではない。
これで栄養の偏り問題は解消されたし、サプリは肉ではないので最悪の場合サプリで栄養を補えば良いのです。
主食
先ほど大豆由来タンパク質を補給できると言ったが、主食についてWikipediaで調べたところ大豆も主食なので、どうやらタンパク質を摂取するには大豆以外で考えねばならないようだ。まあ、冷凍ブロッコリーを買い込んでおけば大丈夫でしょう。なお、米や小麦、トウモロコシ以外にバナナなども主食に入るため、エネルギーの補給にはカボチャが利用可能であるとの結論を導きました。
カフェイン飲料
コーヒー・エナジードリンク・緑茶・コーラなどは禁止物品に該当します。飲料ではないカフェインはセーフということでしょうか。コーヒーを粉のまま食べれば良いのですから簡単です。
風呂
私は4月に引っ越したばかりの時は深夜まで荷解きに追われて風呂に入れないことがありましたが、3日風呂に入らないと最悪なことになることを経験しました。一度シャンプーしても、まだ頭がギトギトしてるんですよ。経験ってこう、唯一お金で買えない物だと思うんですよね。
何をもって風呂と定義しているのかは分かりませんが、ウェットシートで体を拭き、洗面台で頭を洗えば問題ないでしょう。(今回は季節柄、衛生的に問題があるのでシャワーは可としました。これを裁量ある規則の運用といいます)
鏡を見る
洗面台の鏡を隠し、身だしなみを整える時はスマホのインカメを使おう。
実際にやってみた!
以下に日記形式で縛り生活の様子をお伝えします。
【1日目】
朝食 絶起の為なし
昼食 枝豆・茄子の味噌汁・冷凍カボチャ・きゅうり
夕食 不明
備考 髪を切る・カフェイン錠剤の購入・枝豆は大豆由来だったら主食かもしれないが、そうではないことを祈る
所感 1日目は元気、楽しい
【2日目】
朝食 マックのサラダ・オレンジジュース
昼食 野菜炒め・等張液で煮たカボチャ
夕食 スーパーの総菜(かき揚げ・切干大根)
備考 朝食はフレーム外でソーセージエッグマフィンを食べている。でもダイエットと同じで1度禁忌を冒したからと言って中止するべきではない。
所感 2日目から食事が楽しくないので食べる量が減り、他のことをしたくなる。これは危険である。欲には抗えないので朝だけ肉を食べることにした。これが裁量ある規則の運用です。この縛り生活で、粗末な食事をすることを通して貧しかった頃を忘れないことが出来そう・だから生活に一見不合理な規範を設けている宗教って無条件にバカバカしいと唾棄できないかもな、などと思った。
【3日目】
朝食 マックのサラダ・オレンジジュース
昼食 誤って水で煮たカボチャ
夕食 チーズ牛めし特盛
夜食 ゼリー・串わらび餅
備考 ゼリーのゼラチンは肉由来かもしれないが、ほかに調理不要の食品は肉しかなかったので仕方ない、とツイートしている。やせ我慢で余裕がなくなると人は恣意的にルールを解釈し始める。誰がとは言わないが例の人たちの持っている論理の歪さ・矛盾はこれに由来するかもしれない。
所感 昼食のカボチャは煮崩れているし味も気持ち悪くて喉を通らなかった。夕食のチーズ牛丼特盛で腹が痛くなり、特有の臭みで気持ち悪くなった。私は肉食・主食・晩御飯の外食という3つの禁忌を同時に犯しているのです。ああ、父なる神よ、わたくしの罪をどうかお赦し下さい。
【4日目】
朝食 不明
昼食 不明
夕食 牛ステーキ2枚
備考 冒頭の私の証明は間違っていた。肉も野菜も、どちらも食物に属するのだから肉と野菜は同じである。
所感 このように肉と野菜を同一とみなすような誤謬が起きるほどに、脳に栄養が行ってないのでしょう、だれとは言いませんが。
【5日目】
朝食 不明
昼食 不明
夕食 不明
所感 肉を食べるようになって立ち眩みは改善された。この生活を通して、欲望の充足というのは命をつなぐためにあるのではなくて、人であることを保つためにあるのだと思うようになった。身体が不健康になれば食欲もわかず、だからといって食事を放棄すれば一層人間的な生活から遠ざかっていくのではないだろうか。
まとめ
食生活はバランスが大切であるということが身にしみてわかりました。また、誰がとは言いませんが、あいつら絶対裏では………誰か来たようだ。それではこの辺で。